人文実装部 / テーマ22

Chapter 22 · Manga — Do the Comics of Our Childhood Shape Us? · 全4回

漫画 — 幼少期のコミックは、人格をつくるのか

「幼少期に読んだ漫画は、音楽より人格に影響しているのでは?」——3人が自分の漫画遍歴を棚卸しする“コミック・エスノグラフィー”から出発。モラトリアム期のサブカル消費、漫画・アニメ・ショート動画というメディアが変える認知、そして「オタク(データベース消費)」から「推し活」への時代の変容までを、全4話で語り尽くした。

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3人の見方

乘冨賢蔵教育熱心な家庭で数少ない解放区だった『ドラえもん』、中学で出会った『シャーマンキング』麻倉葉の佇まいに憧れ、東洋思想的な世界観を自分のルーツと見出す。大学の“サブカルこじらせ”も含めて思考のベースは今も変わらないと認めつつ、非合理・余白・手仕事の不確定性を経営や試作に取り込む。大きな物語が消えた現代の「ミクロな推し活」に可能性を感じている。
田中諒『コミックボンボン』や手塚治虫をルーツに、時代背景・地政学・歴史がメディア消費と文化形成に与える影響を構造的に分析する。漫画とアニメの情報量や時間の使い方の違いに自覚的で、資本主義の“交換経済”と推し活の“物語・プロセスの共有”を対比。自社の包丁研ぎや歴史活用と同じく、愛着と共感で成り立つミクロなコミュニティの豊かさを説く。
高田健太『コロコロ』『遊戯王』『ドラゴンボール』『三国志』を王道で通過し、論理的なデッキ構築と多読を好む。受動的なアニメより、自分のペースで解釈の余地(空白)を補完できる“漫画”の能動性を圧倒的に支持。興味が細分化する時代でも、ゼロサムでない相互の応援(推し活・『メダリスト』的世界観)に新しい時代の希望を見る。

番組での発言

「『ハンターハンター』と浅野いにおが好きだった、あの頃の俺のまんま。」

— 乘冨賢蔵

「お前の趣味のやつ、大体ヴィレヴァンにあるやろ?って言われて……。」

— 乘冨賢蔵(迷言)

「集中力が持たないんですよ、アニメは。つい携帯とか見ちゃう。」

— 高田健太(迷言)

「うちらの子ども世代も『コロコロ』読んでる。俺らが読んでた時と同じもん読んでんや、って。」

— 田中諒

「僕、死んだらあのAIボットに相談してほしいですね。考えてること、ほぼ全部インプットされてるから。」

— 高田健太

このテーマで紹介された本

かもしれない

メディアの消費スタイルが変わっても、人は結局「自分を使い切るための物語」と「手触りのある関係性」を求め続けている——オタクの“解釈の余地”が、SNS時代の“推し活・プロセスの応援”へと形を変えただけなのかもしれない。

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