人文実装部 / テーマ20

Chapter 20 · Abundance · 全4回

豊かさ

「豊かさとは何か」——多様性、定量の罠、余剰と非合理。タイパ全盛の時代に、3人のアトツギが「セロトニン的幸福」「8割の合理と2割の非合理」「遅れてやってくる豊かさ」から、その正体を掘り下げる。

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3人の見方

乘冨賢蔵豊かさの源泉を「自然との営み」と「必要に迫られていない余剰の時間」に見出す。100%の合理を求めるのではなく「8割の合理性の中に、いかに非合理(遊びや無駄)を抱え込めるか」が企業の懐の深さであり豊かさだと考える。柳川の堀割という足元の当たり前の水システムが、実は世界レベルで圧倒的に豊かだったと気づいた。
田中諒豊かさを「違いを1個1個区別して認識できること(多様性の解像度)」と定義。一方で「老後2000万円問題」のようにすべてを数字で測ろうとする『定量の罠』が人の心を貧しくすると危惧する。数字に頼らず、PR(合意形成の技術)を使って非合理な豊かさを社会に届けるアプローチを重視。
高田健太インフレ経済下では最低限の生活を担保する「生存可能性(お金・分散投資)」が豊かさの土台だという現実的な視点を持つ。その一方で「効率から離れて過ごす時間」や「今あるものに満足するセロトニン的な幸福」も強く重視し、定量の奴隷にならず自分をケアする時間の必要性を語る。

番組での発言

「8割の合理の中に、どんだけ非合理を抱え込めるかみたいな。そこが勝負かなと思ってる。」

— 乘冨賢蔵

「『多様』の『様』は用途のこと。集合をちゃんと1個1個区別して認識している状態が、豊かに生きていくコツかもなと思った。」

— 田中諒

「豊かさってドーパミンとセロトニンで言うと、セロトニンなんだろうな。」

— 高田健太

このテーマで紹介された本

かもしれない

本当の豊かさとは、リアルタイムで感じられるものではなく、後になって点と線が繋がり「あれは豊かだったんだ」と素朴に気づく、贈与に似た「遅延性」を持つものなのかも?

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